2021 東京大学(理系) 数学 大問3 解答&解説
こんにちは。もりすです。
今回は、東京大学(理系)の大問3の解説を書いてみました。
※ 東京大学では,問題文の2次利用は制限されていますので,解答のみの掲載となります.
過去問が公式HPから公表され次第,URLを添付します.それまでは,各予備校または新聞社のURLから問題文を見てください.
私の解答
(1)
∴
を解く.すなわち,
これを展開して, に注意しながら整理すると,
すなわち,
これを解くと, のみなので, 以外に と は交点を唯一つ有し,それは である.…(答)
(2)
(1)より なので,求める積分は,
ここで,被積分関数を とおくと,
まず, に関しては,
とおくと,
∴ (与式)
次に, は,
(与式)
∴ …(答)
ちなみに,これの大体の値は0.1042...です.小さい…
いかがでしょうか.
解いた感じ,東大では易問に分類される問題だと思います.とにかく「ミスせずにきちんと計算を進められるか」を問われる問題です.
(1)は分数方程式ですが,分母も分子も多項式ですので,最終的には高次方程式に帰着されます.
(2)は,要素は三角関数・分数関数の超頻出の積分でした.しかし,手間も大きいので時間がかかるため,この問題を最後に回してしまった方は,最後まで終わらなかったのかもしれません.
ここまで見ていただきありがとうございました。
それでは,第4問以降は次回の記事で。