2021 信州大学(医・理・経・工) 数学 大問2 解答&解説
こんにちは。もりすです。
今回は、信州大学(前期) [医・理・経・工]共通数学の大問2の解説を書いてみました。
大問2は図形と方程式・微分(数学Ⅱ)に関する問題ですね。微分を習っていない生徒も解ける問題です。
(問題)
座標平面において,円 は の範囲で 軸と接しているとする.円 の中心を,円 と 軸との接点をとする.また,円 は,放物線 と共通の接線を持つ.このとき,の面積を求めよ.
私の解答
とすると,円 の式は 軸と接しているので,
となり,である.
点での での接線と,円 での接線が一致しているので,
① の点 での接線の方程式は より,
=
∴ …… ①'
② 円の点での接線の方程式は,
∴ …… ②'
①' と ②' が一致するので,
より,
∴ …… ③
より,
∴ …… ④
④について,
これを に注意して解いて, …… ⑤
⑤を③に代入して,
よって, の面積は,
から直線 向かって垂線を下ろしたときの交点をとすると,
,なので,
…(答)
いかがでしょうか.
私の解いてみた感じは、入試基礎~標準の問題かなと思いました.
順序をきちんと追っていけば難しくないです.
「2つの線分が一致するとき」を対処するときに係数を=で繋がず、比を使って対応するのが最大のポイントです.
2つの直線が平行になる条件は
でしたが,これはと同じになりますね.
なので,この2直線が一致する条件は になります.
現に,は同じ直線ですよね。係数は違いますが、比は同じなので同一直線になるわけです.
ちなみに、①の部分で微分を使わない場合は,
ととの共有点の個数が1個になればよいので,
の判別式が0となるの値を求めればOK.
同じようにが出てきます.
ここまで見ていただきありがとうございました.
それでは、大問3以降は次回の記事で.